Fashion-J 週刊ファッション情報

 
 

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東京コレクション・ウィーク 反転し逆転する、洗練されたストリートスタイルの『レスザン』

 ミニマルでストイックなイメージのモノトーンのタイダイ、ぼかし染め。前がテーラード
で、後ろがフード、前が黒で後ろがホワイトグレー、のような反転し逆転するデザインが
意表をつく『lessthan*』。リバーシブルや2way、裏が表で表が裏、どちらも意外性の
あるデザインだが、ストリートスタイルの中に落とし込まれ、メンズ・レディスのバランス
もいい。トレンド感があり、ぐっと洗練された印象だ。

 どこかアンニュイで脆く壊れそうな現代人の心の中をラボで観ているような錯覚をして
しまった。安藤 大春(Ohal Ando)氏は、独特な劇画タッチの感覚で鋭さを増した。
レオナルド・ダ・ヴィンチの解剖のように、心の深淵を深く探っている医者のような
アーチストのような風貌さえ感じた。 (カメラマン 荒川祐吉 )


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東京コレクション・ウィーク 高貴でありながらカジュアルな『ユキトリイ インターナショナル』

 ファートリミングや豹柄、ボーダー、タータンチェックなど「スポーツ&フェミニン」
をテーマにした『ユキトリイ インターナショナル | YUKI TORII INTERNATIONAL』は、
全体的に明るく元気が出るコレクションだった。光沢感のあるロイヤルブルーがキーに
なり、高貴でありながら、カジュアルでスポーティかつリアルな現代女性を提案した。

 パリで一番美しく魅力的な「パッサージュ・ヴィヴィエンヌ」の特大写真を背景に
モデルたちが舞うようにウォーキングをした。洗練されたモードの魅力と、パリを
こよなく愛する鳥居ユキさんの魅力がミックスして、伝統美に基づいた新時代の美を
創り上げているようだ。若さとは、年齢でなく新しい時代を作り出そうとする意欲で
はないのかと痛感した。そのエネルギーがユキトリイの魅力である。

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東京コレクション・ウィーク 存在感のあるアイテムとインパクトのあるデザインの『タイニー・ダイナソー』

 デザインや男と女の理想形とは、どんなものなのだろうか?答えは、美しさなのかも。
新しい調和を色彩の美しさで表現した『タイニー・ダイナソー| tiny dinosaur』。
オレンジや黄色のマーブル模様のプリントや、スタンドカラーのブラウス、黒とグレー、
白の切り替えや配色など存在感のあるアイテム、インパクトがあるデザインが多い。

 哲学的なデザイナーの山本 尚美さんの文言を借りれば、「デザイン上に反映される矛盾
や衝突がつりあうことで生まれる新しい調和、また、それらが対照的に映りあい美しさを
増す形の創造」を作りだしていたようだ。観客からは、下駄に透明のビニールカバーを
付けたサンダルが新鮮に映ったのか、どよめきがわいた。

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東京コレクション・ウィーク 劇場的で、レトロで、ゆったりとした『シアタープロダクツ』


 シアターにふさわしく、日本橋三越の三越劇場のステージを舞台に行われた個性派ブランド
シアタープロダクツ | THEATRE PRODUCTS』。カメラマン達も舞台の上というユニークな
演出に勝手が違ったモデルたちもうれしそう。緞帳の開く瞬間の緊張感を味わいながら、
モデルがステージから客席に降りていく。

 80年代の感覚であったり、20年代のレトロな女優をイメージしたり、お嬢様風であったり
と気ままな感じがとてもいい。モデルたちとカメラマンたちが、きさくに会話している姿も
面白かった。すべてが、劇場的で、レトロで、ゆったりとした気分になっていた。平和だ
なと実感できたコレクションだった。生きることの大切さを教えてくれたような気もした。

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東京コレクション・ウィーク 若さあふれるファッション界のマジシャン『ユキコ ハナイ』

 「日常の魔法 Magic in daily life」というテーマで、日常から解き放ったり、ポジティ
ブに活動したり、そしてラグジュアリーな気分になって装う喜びを提案した花井幸子さんの
ブランド『ユキコハナイ | Yukiko Hanai 』。若さあふれる光沢感のあるグリッターな
アイテムを使うなどカジュアル感とスピード感のあるコレクションを見せてくれた。

 マイケル・ジャクソンのバックグランドミュージックとスタッズやラメなどを使った
ロックなイメージスタイリングが妙にマッチしていた。しっかりと仕立てられた
ジャケット、王朝時代を思わせるフリルやギャザーがたっぷり入ったブラウス、
繊細なシルエットのロングスカートなどエレガントで、瑞々しいランウェイに鳴りやまぬ
ほどの拍手が沸き起こっていた。

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東京コレクション・ウィーク 古き良きアメリカの陽気さを追求した『ビューティフル・ピープル』

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終盤、3Dメガネをモデルと観客がかけている姿は、古き良きアメリカのイメージが
した。『beautiful people | ビューティフル・ピープル』は、デザイナーの熊切秀典さん
を中心に4人の男たちがデザインをしている。村上春樹の小説「ノルウェイの森」をテーマ
に、色鮮やかなチェックとアーガイルを使った男女のコーディネートが若々しい。
トレントコートやライダースジャケットを着た子供モデルのおしゃまな姿が印象的だ。


3Dメガネからは、ドットプリントのドレスに「I love you」の文字や、Tシャツに
エリザベス2世の肖像が浮き上がった。上品で、クラシカルなプレッピー感覚のアイテム>
が心地よい。急成長しているブランドだけに、観客の目は羨望に近く、新しい何かを
求めているようだった。3Dなどの仕掛けもさることながら、素材、デザインともに、
本物を追求する姿は見事だった。ITのようなデザインチームの存在にも新しさを感じた。



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