2019AW インスピレーション源

社会に出て、歳を重ねることに少しずつ人との関りが増えていく中で、人から見られる(期待されている)自分の姿だったり、人が思う僕らしさだったり、自分が人から見られたい姿…にどこかなろうとしてしまっている自分がいて、でも、その姿と本当の自分にどこかずれがあるように感じていて、一体本当の自分って、自分の本質ってなんだろうって自分を見失ってしまった時がありました。

ケイスケ ヨシダ,Keisuke Yoshida,2019秋冬コレクション,テーマ,Amazon Fashion Week TOKYO
Keisuke Yoshida
ケイスケ ヨシダ,Keisuke Yoshida,2019秋冬コレクション,テーマ,Amazon Fashion Week TOKYO
Keisuke Yoshida
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Keisuke Yoshida
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Keisuke Yoshida
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Keisuke Yoshida

そして、このまま時間が経っていったらだんだん本質がなくなっていって、しまいには透明人間のようになってしまうのではないだろうかって思いました。

そんな時にたまたま小学校時代の担任の先生と会い懐かしい話をしているうちに、ふと思い出したのは学生時代の礼拝の時間でした。小学校からカトリックの学校に行っていたので、礼拝があったり毎日お祈りの時間があったりしました。

礼拝の時間は、どんなに五月蠅い子も、どんなにいじけた子も、僕含め大体の子が無宗教だけど全員がチャペルに集まり、全員が黙ってチャプレンのお話を聞かなければなりません。

僕はふと、ああ あの時間は神様を通して、自分が自分と向き合うための時間だったのかもしれないなと思いました。1時間くらいあるあの時間は、最初はジャンクな妄想をしたりしながら時が過ぎるのを待っていたけれど、しまいにはどこかスッとした気持ちになっていたのです。

今回は、そんな子供のころの礼拝の空気と質感を軸に、社会の中でふと自分を見失いかけている僕みたいな子たちが、外側からの視線から武装して身を守りながらも、自分が透明人間になっていってしまうことに抗おうともがいて、自分を見つめなおす…その行為は装いによって身も心もなりたい新鮮な自分になることができるかもしれないファッションの本質そのものだなと思い、その装いと、そこにある脆さと、でも弱いけど強い気持ちをコレクションで表現したいなと思いました。

僕自身も、先生との会話の中で振り返った小学生くらいからの、自分の人生だったり、自分自身のファッション観だったり、まだ9シーズンしかないですが KEISUKEYOSHIDA を振り返りながら、そこで出てきた要素も少しのエッセンスにしながらコレクションを作っていきました。
そして、今期は何よりも自分の美意識に正直に向き合い、この弱さを、堂々と僕なりのど真ん中のかっこいいファッションとして表現したいなと思って作ったコレクションです。

演出テーマ

二本並べたランウェイはモデルが行き来を繰り返す中で、どこか儀式のような関係性に見えるかなと思い演出家の保科さんと話しながら決めました。
ランウェイの中央に置いた階段とフレームは、境界線をイメージしています。自分自身に立ち止まって向き合う瞬間、そしてその境界線を越える瞬間をショーのルック写真として納めてほしいと思いました。

今期は生地にもクオリティにもいつも以上にこだわったコレクションだったのですが、ショーではそれ以上に空気の質感を体感してもらいたかったので、迷いましたが赤いライトで会場を覆いました。

あの赤い光は、ドロドロした質感だったり、はたまた強い感情だったり、いろんな気持ちに重ねてみてもらえると思いました。『キャリー』という映画で主人公のキャリーは、自作の一張羅のドレスを纏って行ったパーティで、いじめられて、頭から豚の血をかぶせられ、その時に悲しみと怒りの極限となり、秘めていた超能力を発揮します。そのイメージもあって、赤いライトで服を覆い、葛藤や感情のまどろみの先に自分の本質をさらけ出したいという気持ちを表現しました。 会場で見ないと体感できない空気や熱気があそこにあったと思います。

トラックリスト
『GLORIA IN EXCELSIS DEO』/ Antonio Vivaldi
『Moonlight Sonata, 3 presto agitato』 / Beethoven
Gregorian Chant『Dies Lrae』

Designer 吉田 圭佑 Keisuke Yoshida|Amazon Fashion Week TOKYO (AmazonFWT)
1991年 東京都生まれ。
立教大学文学部卒業。ここの学校とESMOD JAPON「AMI」にてファッションを学ぶ。
’15A/WよりKEISUKEYOSHIDAとして活動を開始 。
’16S/Sより東京コレクションに参加。

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