『凶悪』を世に送り出して以降、毎年のように作品・監督・俳優賞を中心に国内賞レースを席巻し、いま俳優たちが最も出演を熱望する映画監督のひとり、白石和彌監督の最新作『ひとよ』が 11 月 8 日(金)全国公開。

ひとよ,注目度No.1監督,白石和彌,映画ファン,700人集結,佐藤健,鈴木亮平,松岡茉優,田中裕子,

どしゃ降りの雨降る夜、ある家族に起きたひとつの事件。それは、母親とその子どもたち三兄妹の運命を激変させた。その夜から、心の傷を 抱えたまま別々の人生を歩んだ家族は、15年後に再会。

葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した家族の絆を取り戻そうともがき続けた先に訪 れる結末とは――。 主演に、15 年前の事件に縛られ家族と距離をおき、東京でフリーライターとして働く次男・雄二を演じる、佐藤健。町の電気屋に勤務し、三兄妹で唯一自身の家庭を持つが夫婦関係に思い悩む長男・大樹に鈴木亮平、事件によって美容師になる夢を諦め、スナックで働きながら生計を立てる末っ子の妹・園子に松岡茉優、そして、15 年ぶりに三兄妹のもとへと帰ってくる母親・こはるを田中裕子が演じます。

ひとよ,注目度No.1監督,白石和彌,映画ファン,700人集結,佐藤健,鈴木亮平,松岡茉優,田中裕子,

この度、9月 30 日(月)に本作の映画サイト連合レビュアー試写会を実施。メガホンをとった白石和彌が登壇し、『ひとよ』制作秘話 披露や観客との質疑応答を行いました。


『ひとよ』映画サイト連合レビュアー試写会

■日時:9 月 30 日(月)
■場所:一ツ橋ホール
■登壇者:白石和彌監督

上映後に実施されたトークイベントには、映画を観終えたばかりの観客から、割れんばかりの拍手を浴びて白石監督が登場。映画 評論家の松崎健夫を司会に迎え、本作にまつわるトークを展開した。これまで『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』、『孤狼の血』など、 さまざまな立場にある人々の関係を“疑似家族”的に描くことでも知られてきたが、本作では初めて“血縁の家族”を描いていることで も話題に。白石監督は、血の繋がった家族をメインに据えつつも、主人公の兄妹や家族ではなく、舞台となるタクシー会社で働く“疑似家族”的な人々のほうを楽しそうに描いていたりと、「これまで撮ってきた作品の延長にあるかなという気がする」と自ら過去作との共通点についてコメントした。

また白石監督は、桑原裕子率いる劇団 KAKUTA の舞台「ひとよ」を映画化した本作について、舞台版と映画版の違いについ ても言及。主題はそのままに、舞台版では母こはるが主人公だったところを、映画版では三兄妹の次男雄二を主役に視点を変えて作品を組み直したのだという。

また、映画では佐々木蔵之介演じる新人タクシードライバーの堂下は、舞台で描かれなかった息子との 交流を映し出し、特別なひとよ(一夜)があったことを演出している。

さらに、映画のクライマックスで繰り広げられる、とある迫力満点 なシーンについても、映画を楽しんでもらえるように施された仕掛けであることが明かされ、会場からは感嘆の声が上がった。

続いて話題は、豪華俳優陣のキャスティングについて。三兄妹の母こはるを演じた田中裕子に関しては、映画化の企画が始まっ た時からこはる役を熱望していたという白石監督。キャスティングが実現した後には、田中が半年ほど他の仕事をストップしてご自身の 白髪で撮影に臨んでくれたことを明かし、「それがすごく嬉しくて、お願いしてよかったなと思いました」と喜びを語った。

白石監督の熱列ラブコールで主演に決まった雄二役の佐藤については、「雄二はツンデレな感じがあるけど、実は一番母親の言 葉にとらわれていて、誰よりも家族のことを考えているというキャラクター。

それが、普段はクールでかっこいいけど、映画や芝居に関 しては誰よりも熱いものを持っている佐藤くんと、どこかシンクロしてくれないかなという期待がありました」と起用意図を明かし、「単 純に一緒に仕事もしてみたかったので、このタイミングで実現できてよかったです」と笑顔を見せた。

そんな佐藤と、兄妹を演じた長男大樹役の鈴木亮平、長女園子役の松岡茉優については、三人が本当の兄妹に見えると絶賛 の声が相次いでいる。司会の松崎からも「監督が何か魔法をかけたのでは?」と質問が飛ぶと、白石監督は撮影前に多少不安を感じていたものの、大樹と園子が父の墓参りをするシーンで、「松岡茉優ちゃんのアドリブも相まって、二人がいい感じの兄妹に見えて 安心して、ここに佐藤君が入っても大丈夫だと確信した」ことを告白かした。

さらに「三人が本当の兄妹に見えるのは、彼らが魔法の粉を自分たちに振りかけたからだと思う。役者っていうのはやっぱり凄いんだなと思いました」と、キャスト陣の熱演を絶賛した。

イベントの後半には、観客との質疑応答を実施。あらためて鈴木と松岡の起用経緯を問われた白石監督は、主演の佐藤に合わせ て年齢差などを考慮しながらキャスティングしていくなか、確かな演技力のある二人に行きついたことを明かした。

鈴木については「吃音 がある役だが、彼はキャラクター作りの力があるので、そこをうまくやってくれると期待していた。(2020 年公開予定の出演作で ある)『燃えよ剣』の撮影より前に吃音の練習に入って、役に向き合う姿勢が凄く良かった」とその役作りを称賛。

松岡については 「腹の座り方が園子なんだろうなあと思っていたし、彼女のキャラクターなら、田舎のスナックでくすぶっている感じもうまくやってくれ るだろうと思った」と笑わせつつも、絶大な信頼を寄せていることを語った。

続いての観客からは、映画公式 Twitter アカウントで発信されている、白石監督が「自身で良いと思ったシーンの撮影でゲラゲラ笑う」ことについて質問があがった。

照れながらも 撮影中に結構笑ってしまったシーンがあるという監督はまず、三兄妹の談笑シーンをピックアップ。母こはるがコンビニでエロ本を万引き するという印象的な場面を経て、それを振り返りながら笑い合う兄妹の場面だ。

こはるが手にした「デラべっぴん」のイントネーションを園 子が間違え、雄二が訂正するというくだりは、実際に現場で松岡と佐藤が繰り広げたやりとりをセリフにも反映させたものだといい、彼ら が醸し出す空気感に思わず笑ってしまったのだという。

また、「登場人物の感情が高ぶると笑ってしまう」という監督は、佐々木演じる堂 下の絶叫シーンについて言及。人あたりが良く穏やかな人物として知られていたはずの堂下が、後半ある出来事をきっかけに感情をむ き出しにするシーンで、「かわいそうだなと思ったら、感極まって、笑えてきてしまって…」とコメントし、映画を観たばかりの会場からも笑いが巻き起こった。

ひとよ,注目度No.1監督,白石和彌,映画ファン,700人集結,佐藤健,鈴木亮平,松岡茉優,田中裕子,

親目線と子供目線の両方で描かれている本作に関して、どちらに思い入れが強いかという質問には、白石監督は「両方ですねえ…」 と感慨深げにコメント。「親の自分としては、たとえば子供が生まれた時、その命を守ることが法を犯すことに繋がるのならやってしま うかもしれないとすごく考えましたよね。でも子供目線で考えると、親の期待に応えられている人はほぼいないと思うし、それが (映画のように)ここまでの呪縛になると、苦しい人生を歩まざるを得ないのかなとも思う」と、子供たちを守るために行動に移した 母こはるに、自身の気持ちを重ねるように語った。

さらに、「親の期待に応えられなかった後ろめたさとか、僕にも当然あったので、そ れぞれのキャラクターに僕の思いを乗せました。特に雄二と大樹(を演じた佐藤と鈴木)には、いろいろ思うところがあってやって もらった芝居も結構あります」と、作品やキャラクターに並々ならぬ思いを注いで撮影したことを述べた。

イベントの最後には、白石監督から「一生懸命作った映画ですので、気に入っていただけたら、ぜひ応援いただければと思います」とメ ッセージが贈られ、会場から惜しみない拍手が上がり、大盛況のうちに閉幕した。

あらすじ

あまりに切ない“母なる事件”から15年。希望を夢見た者たちのゆく末は━ どしゃぶりの雨降る夜に、タクシー会社を営む稲村家の母・こはる(田中裕子)は、愛した夫を殺めた。それが、最愛の子どもたち三兄妹の幸せと信じて。そして、こはるは、1 5年後の再会を子どもたちに誓い、家を去った—。たった一晩で、その後の家族の運命をかえてしまった夜から、時は流れ、現在。次男・雄二(佐藤 健)、長男・大樹(鈴 木亮平)、長女・園子(松岡茉優)の三兄妹は、事件の日から抱えたこころの傷を隠したまま、大人になった。抗うことのできなかった別れ道から、時間が止まってしまった家 族。そんな一家に、母・こはるは帰ってくる。15年前、母の切なる決断とのこされた子どもたち。皆が願った将来とはちがってしまった今、再会を果たした彼らがたどりつく先はー

監督:白石和彌
脚本:髙橋泉
原作:桑原裕子「ひとよ」
出演:佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、音尾琢真、筒井真理子、浅利陽介、韓英恵、MEGUMI、大悟(千鳥)、佐々木蔵之介・田中裕子
製作幹事・配給:日活
企画・制作プロダクション:ROBOT
(c)2019「ひとよ」製作委員会

https://www.hitoyo-movie.jp/

白石和彌 監督 をamazonで探す

【Bluetooth 体組成計 】体重計 体脂秤 高精度 ヘルスメーター デジタル スマホ連動 健康管理 32種類測定可能 家庭用 データ自動記録

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で