拡大する快適ビジネスツール
モバイルから一日が!?

週刊ファッション情報 編集長 井上和美

 ウェブ制作の現場で「モバイルファースト(Mobile First)」という考え方が主流になっているという。「allWebクリエイター塾 ブログ(all-web-blog.blogspot.com) 」によると『「モバイルファースト」というのは、モバイル向けのプロダクト設計やサービス設計を最初に行い、その後にデスクトップ向けの開発を行う手法です』とある。グーグル、Facebook、アドビが採用を始めたコンセプトで、最近ではアップルやマイクロソフトも採用し始めているほど普及している製作者側の概念である。

 一方、我々ユーザーは、携帯電話、タブレット、ネットブックなどモバイル端末を知らない内に頻繁に利用している。日本でもiPhoneやAndroidなどスマートフォンが充実してきたためだ。モバイルがデスクトップPCを追い越してしまう勢いだ。その意味でも、「モバイルファースト」という言葉は、拡大解釈すれば、モバイルから一日がスタートするという意味にも取れる。朝起きて、スマートフォンを開く。大雑把にニュースやメール、スケジュールを観る。数分で閲覧できる。便利だ。早いのファストの意味も加わる。

 スマートフォンの普及で、誰でもがネット社会に入るチャンスが生まれた。カメラマン、編集者、ライター、デザイナー、プレス、ショップ、アパレル関係などファッション関連の人達が自由に垣根を超えて発言や投稿をしている。スマートフォンで写真撮影をして、カメラ関連のアプリで加工して、FacebookやTwitterにそのまま、簡単なテキストを添えて投稿することが流行している。GPSの位置情報を追加できるアプリもあるので、お店のマップが添付される。住所などの情報はいらない。リアルタイムでやりたいことがすぐにできるのが、モバイルだという。ますます、進化を遂げるモバイル市場。小さくて、ポケットに入るツールだが、中身は不思議な世界で満ちている。

 また、NTTドコモ(www.nttdocomo.co.jp)は、スマートフォンなどを利用し手軽に社内情報の共有が可能となる法人向けクラウドサービス「モバイルグループウェア」を提供している。スマートフォン市場の拡大に伴い、スマートフォンを利用して外出先から社内情報を共有したいというニーズに対応したもので、スマートフォンなどからWEBメール、スケジュール、ドキュメント管理、営業日報、住所録、ToDo・伝言メモの機能をご利用できるサービスだ。共有やシェアする時代に合ったサービスが誕生する。ただ、写真やデザイン、著作物に関する著作権の問題も数多く浮上している。その点だけを十分注意すれば、快適なビジネスツールとして、モバイルは、拡大していきそうだ。誰も簡単に操作できるのだから、利用しない手はない。

(繊研新聞 2010年9月6日掲載)

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