一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)と東京都は、2008年度から共催で「若手ファッションデザイナー発掘・育成プロジェクト」を推進しています。その一環として「2010新人デザイナーファッション大賞」の一次審査が7月7日に都内で行われました。

今年は世界51カ国・地域から11,412点の応募があり、一次審査会で30点の作品が選出されました。この30の作品は、来たる10月15日(金)開催予定の「2010新人デザイナーファッション大賞最終審査会」で、ショー形式により大賞を競います。また入賞した30名は10年度の支援対象者として、今後、勉強会やワークショップ、産地見学会、展示会への出展、企業とのマッチング会など様々な内容で支援し、一人でも多く有能なデザイナーを輩出することで、東京のプレゼンス向上を図ります。
今年度の応募総数は前年度を7%下回り、海外からの応募数もリーマンショックの後遺症などで減少しましたが、審査員からは異口同音に質が一段と向上したとの評価を得ました。
国内については、少子化の影響で学生の応募点数が減少したものの、社会人は増加を示しました。本プロジェクトで実施してきた”育成・ビジネス支援”の内容が、デザイナーを志す社会人にも少しずつ浸透してきたものと思われます。
海外については応募国が51カ国・地域と、過去最高の前年実績を確保したものの、リーマンショック後の影響で応募人数、点数とも減少しました。地域的にはアジアの減少を南米の増加でカバー、アフリカからも2カ国のエントリーがありました。これは本プロジェクトに対する認知度が、アジアから南米、アフリカなど世界の隅々に浸透しつつあることを示しており、「新人デザイナーファッション大賞」が世界で活躍する若手デザイナーの登竜門として、世界の若者の関心が高まってきたと考えられます。
なお、応募作品に対する審査員の講評は別紙のとおりです。
<参考>
 なお最終審査会は、第11回「東京発 日本ファッション・ウィーク」(JFW in Tokyo)の期間中に下記の内容で開催が予定されています。
<「2010 新人デザイナーファッション大賞」最終審査会>
期 日:平成22年10月15日(金)       場 所:東京ミッドタウン・ホール Hall A
各 賞: ・大賞(都知事賞) 1名(賞金100万円) ・部門優秀賞 2名(賞金30万円)
・秀作賞 5名(賞金10万円) ・佳    作   22名(賞金5万円)
「2010新人デザイナーファッション大賞」 一次審査結果
会   期    平成22年7月7日(水)
会   場    株式会社オンワード樫山 日本橋ビル
審 査 員    岩谷俊和、小篠ゆま、皆川明、関口真希子、堀畑裕之(敬称略)
応募人数    4,302人(うち海外852人)
応募作品数    11,412点(うち海外2,137点)
入選作品数    30点(うち海外7点)
     <部門別点数>
      メンズウェア部門           10点(うち海外1点)
        ウィメンズウェア部門         20点(うち海外6点)
     <応募窓口別点数>
               日  本         23点
               イギリス           3点
               韓  国          3点
               米  国          1点
入選者職業
               学 生          24人
               社会人           6人
●ウィメンズウェア部門
・ASHLING SMITH フリーランス イギリス
・Janneke Verhoeven Fashion Institute Arnhem イギリス
・阿部 貴之 バンタンデザイン研究所 日本
・アン キョンホ KonKuk University 韓国
・イエオ キム London College of Fashion イギリス
・大川 直紀 エスモード・ジャポン大阪校 日本
・大西 勇也・東郷 行洋 フリーランス 日本
・砂川 卓也 エスモード・ジャポン大阪校 日本
・竹内 陽介 エスモード・ジャポン東京校 日本
・土器屋 優 フリーランス 日本
・中ノ瀬 千秋・大須賀 彩 愛知文化服装専門学校(中ノ瀬) 名古屋学芸大学大学院(大須賀)日本
・パク インヨン Fashion Institute of Technology アメリカ
・パク ソンミン 文化ファッション大学院大学 日本
・平田 明子 エスモード・ジャポン東京校 日本
・ペ へウォン 文化服装学院 日本
・ホ ウンジン Samsung Art&Design Institute 韓国
・枡田邦裕 文化ファッション大学院大学 日本
・三浦佑也 杉野服飾大学 日本
・南方 一 フリーランス 日本
・宮崎 昭吾 ヒロ・デザイン専門学校 日本
●メンズウェア部門
・青山 和修 大阪モード学園 日本
・イ ハンチョル Samsung Art&Design Institute 韓国
・大石 龍弥 広島ファッションビジネス専門学校 日本
・大熊 愛果 国際トータルファッション専門学校 日本
・粕谷 朋代 文化女子大学 日本
・粂原 翼 杉野服飾大学 日本
・下山 和希 杉野服飾大学 日本
・白井 佳南 杉野服飾大学 日本
・松本 朋子 主婦 日本
・渡部 紘之 フリーランス 日本
●一次審査会における審査員の講評要旨(順不同)
皆川  明氏=小さなピースを繋ぎ合せた構造の作品が多かった。今後プロになった時は、基本的なこととして、布の特性・質感やドレープなどを押さえてデザインすることが求められるので頑張って欲しい。
小篠 ゆま氏=今まではテキスタイル重視でデザインがおろそかになっているものも見受けられたが、全体の大きなフォルムから作っているものが増えてきた。全体を捉えながらパーツにも気を配るなどのバランスが必要だ。技術力はずいぶん上がってきている。
岩谷 俊和氏=センスが良くなっている。選ばれたデザイン画を見ると。思い描いたデザインを無駄なく紙の上に描いてプレゼンテーションしたものが多い。感覚よりも頭でよく考えた知的なデザインが増えている。実物作品の良さはセンスにかかっているので、それを期待させるようなものを選んだ。
関口真希子氏=初めての参加だったので、学生の頃を思い出しながら見させてもらった。その頃に比べると、たくさんの情報を取り入れ、経験や技術を駆使してデザインを追求している。流行の中で見えてしまうデザインより、ちょっとチャレンジしているものを選んだ。
堀畑 裕之氏=服にする時はデザイン画以上のものを作らなくてはいけない。発表の場は大きな会場なので、手先に拘った繊細なデザインをどう見せるかも大切だが、全体のバランスを考え、美しい作品を作ってほしい。


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