「福袋」の中身を公表するブランドが多い。当然、中身と違った場合は、クレームがつく。「福袋」の内容に問題が発生し、ネットで大騒ぎになったという。苦情は「夏物の商品が入っている」「去年の福袋と同じ商品がある」、「変なにおいがする」など様々だが、幸福どころか、不幸がやってきたとでもいいたげだったという。テレビにも取り上げられるくらい大騒ぎになっている。


 そもそも、ブランドの多くが、在庫処分のために発案した「福袋」は、「ゴミ袋」に近かったと思う。その代り定価の90%オフやおまけ的に袋に入れていた経緯がある。アパレルにいた70年代は、初売りの一部であって、本筋ではなかった。顧客サービスの一環としてアパレルが、ショップに対して利益なしで提供していた。

 ところが、いつからか、正月の目玉商品どころか主力商品に格上げされてしまった。福袋用に企画し生産するというまでになっている。あるアパレルは、焼却処分してしまうという。証拠写真を撮って、税務署に申請するらしい。また、恵まれない国に毎年寄付をしている大手アパレルもある。わざわざ、現地に赴き、ボランティア団体や施設に寄贈する。それをホームページに掲載している会社もある。

 いまや、「福袋」をリサイクル、リユースと考えている消費者は皆無だ。ただ、いらないモノも数多く入っていることは確かだ。ファッションビルの前で、中身の交換をしている風景を目にする。これは、無駄がない。みんな生活の知恵がある。大好きなブランドの中身が、的外れな商品ばかりだったら、怒りが収まらないのもわかる。「福袋」は、夢を買うことだ。夢は自分の足で探すべきかも。

【関連資料】
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