ストール【 stole 】服飾雑貨
 ストール(stole) とは、古代ローマ人の既婚女性が用いた、
 くるぶし丈のゆったりした服、ストラ(stola ラテン語)
 に由来している。現在の幅広のスカーフ状のものは、中世
 以来、カトリックのミサのとき、聖職者が首から掛けて、
 両端を前に垂らす法衣の一種として使われているストール
 が原形のようだ。
 また、マフラー(muffler)は、包む、覆うと言う意味の
 マフル(maffle)から来ている。長方形の襟巻きを総称し
 た意味。

【歴史】

 1953年 映画「君の名は」(監督:大庭秀雄)で、岸恵子演じる
 氏家真知子の襟巻きが、「真知子巻き」と言われ、大流行する。
 ちなみに、中井貴一、中井貴恵の父親である佐田啓二が後宮春
 樹役として登場している。
 その後、「君の名は」は、鈴木京香が真知子役に扮して「NHK
 朝の連続小説」でも放映されたので、知っている人もいるかも。
 1970年代に入ると手作りブームもあってか、手編みのマフラーを
 彼氏にプレゼントすることが流行した。
 1970年後半頃になると、男性でもストールを使う歌手が増えた。
 エルビス・プレスリーやジュリーこと沢田研二が好んで使った。
 1989年頃の渋カジブームでウールのマフラーが復活。女子高校生
 の定番になる。
 1999年 パシュミナブームでストールが流行する。

【今後】

 意外にマフラーやストールは、流行に影響され難い。防寒として
 必需アイテムだから、長い間愛用される。カシミア、パシュミナ
 など高級素材も多く、最近ではプチマフラーとミニストールなど
 も誕生しているが、デザイン面での変化がないだけ、いつでも使
 える優れものだ。誰に送っても喜ばれるマフラーは、ギフト需要
 も高い。古代ローマ人が着用したストールが、復活することはな
 いだろうが、チュニックやチューブドレスのようにシンプルで飽
 きのこないアイテムであることは確かなようだ。暖かさや和やか
 さをマフラーにイメージする人は多い。洋服の邪魔をせず、脇役
 としての存在感があるからだろうか。長い冬を迎える北国では、
 命を守る道具かもしれない。

 2000年にオーストリアのケーブルカー火災では、化学繊維のスキ
 ーウェアによってあっという間に人体が炭になったと言う。天然
 繊維は、生き物だとも言う。湿気を吸うために水分を含んでいる。
 改めて、天然繊維の能力を感じるとともに、石油系繊維は火に弱
 いどころか、燃えた瞬間に皮膚から離れないことだけは認識すべ
 きだと感じた。(井上和美著)

【関連資料】ファッション辞典


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