11月26日(土)より新宿バルト9ほか全国公開、大人気プロレス団体DDTプロレスリングのドキュメンタリー第2弾映画、マッスル坂井×松江哲明共同監督『俺たち文化系プロレスDDT』。本作の公開を記念して、<7日間連続舞台挨拶>を行う新宿バルト9の初日舞台挨拶として、出演のDDTプロレスラー・大家健選手、男色ディーノ選手、マッスル坂井監督(スーパー・ササダンゴ・マシン)、松江哲明監督の登壇!

俺たち文化系プロレスDDT

舞台挨拶では、スーパー・ササダンゴ・マシン(マッスル坂井監督)による上映前<煽りパワポ>プレゼンテーション終了後、松江哲明監督、大家健選手、男色ディーノ選手登壇。
舞台挨拶後のフォトセッションでは、大家選手が松江監督を肩車してポーズをとると、すかさず他選手からの茶々が入るなど、プロレスラーらしい舞台挨拶となった。その後、観客と一緒に映画のCMのような写真を撮りたいと客席へ移動。「手を顔の位置にあげると倍の人数に見えるんで手をあげましょう」という、マッスル坂井監督の指示の元、満席完売の観客と共に撮影をして、20分の上映前舞台挨拶が終了した。

<7日間連続舞台挨拶>実施中の新宿バルト9では、パンフレットやオリジナルTシャツ(五木智央氏による本作の音楽を担当したジム・オルーク氏の似顔絵イラスト)をご購入者を対象に、上映前舞台挨拶も開催中。新潟/イオンシネマ新潟南、名古屋/シネマワンダー、大阪/シネマート心斎橋でも舞台挨拶を予定。ぜひ情報掲載のご検討お願いいたします。

舞台挨拶情報詳細→

<舞台挨拶レポート(全文)>

『君の名は』はクライマックスというものが3、4回ありますが、この映画はクライマックスから始まるんで、ある意味お得感あります。ほんとに。

坂井:時間どれくらいありますか。

ディーノ:もうないよ!興にのってましたね。そういえば円形脱毛症は治ったんですか?

坂井:治ったけど、入院で1個ふえました!まず大家さんからコメントを、熱いやつお願いします。

大家:そうですね。人間、生きて行く中で一番大切なものって何かというとね、やる気だと思うんですよね。この映画みたらやる気でますんで!今日帰ってからトレーニングなどやる気だしてください!

ディーノ:(前のめった大家選手に)バミリからでないで。
この映画をみて大きいなと思ったのは、切り取る時間なんですよ。我々プロレスラーにとって、今回、1年間の積み重ねが20分くらいの時間軸に(映画に)なってるんです。それを毎試合やってるんです。そういうことにも思いを馳せていただければ、我々も戦ってるかいがあるなと思っております。よろしくお願いします。

松江:今日はありがとうございます。前作の『フラッシュバック・メモリーズ3D』もバルト9さんで上映させていただいて4年ぶりなんです。でも今回、僕個人はまったく緊張がないというか。坂井さんやDDTのみなさんの胸を借りて参加してる感じですごくうれしいです。今回、高木(三四郎)社長に言われて自分がやる使命は、映画というフォーマットにするということ。
ドキュメンタリー映画として残るものにするということが与えられた使命かと思ってます。DDTのこと知ってる人だったら「あ、あの試合だ」ということがわかると思うのですが、試合でみてたのとは違うアングルで撮影してた映画です。それを形にしたのはエンドロールに流れるスタッフです。音にもこだわって、5.1chにしたり、カラコレ、編集のスタッフなどが映画になるように作りました。最後まで、ぜひエンドロールおわっても残ってみていただけたらと思います。

坂井:本当にたくさんの方に来ていただいてびっくりしました。みんなでがんばって、何度でも楽しんでいただけるような作品に作りました。まだまだこれから上映続きます。みなさまの感想が次につながります。ぜひ色々なところで話していただければと思います。また次、その次へとつなぐためにも、みなさんでひとつの大きな作品というか、DDTがただのプロレス団体ではないことを伝えるためにも、一つ上にいくためにも、なんとかしてこの映画を成功させたいと。

ディーノ:あ、質問です。今日見て感想書くときのハッシュタグなどあるんですか?

坂井「#俺たち文化系プロレスDDT」とつけていただけると、我々の承認欲求もみたされますし、ブラックよりの労働環境でがんばってる我々のモチベーションにもなるんじゃないかと思っております!ブラック気味のさいたるものが、プレゼンテーションをやるという自発的強制ですよね。毎日舞台挨拶できるとき行いますので、写真や全文公開はご容赦ください。
もう終わりですか?

 (スタッフから、5分伸ばす指示が入り、慌てる坂井)

ディーノ:『君の名は』の話しますか。みてますか?

坂井:『君の名は』はクライマックスというものが3、4回ありますが、この映画はクライマックスから始まるんで、ある意味お得感あります。ほんとに。余計なインタビューとかない!

ディーノ:最初から目を離すなということですね。

松江:74分ですからね。僕の映画は80分映画と決めてて。劇映画は90分、ドキュメンタリーは情報量多いので、80分以内がベスト。

坂井:プロレスの試合が74分あったら、めっちゃ怒るでしょ、松井さん(DDTレフリー)。

ディーノ:だいたい60分までですよね。…大家さん全然しゃべってないですね。

坂井:大家さんの熱いメッセージ聞きにきてる人多いんだから。

大家:もういいですよ、さっき言ったから。でも、みなやる気をだして家帰ったらトレーニングしてください!腕立て伏せくらいならできるでしょ!(なぜか怒っている)

俺たち文化系プロレスDDT

<スーパー・ササダンゴ・マシンによる<煽りパワポ>プレゼンテーション全文>

この映画、2015年に起きたDDTプロレス(中小企業)と新日本プロレス(大企業)の企業間抗争を軸に構成されております。
まさに大企業でありグローバル企業なんですね。それに比べると、DDTは中小企業でありローカル企業。そう、「田舎のプロレス団体」です。東京ローカルってことですね。

本日はありがとうございます。監督のマッスル坂井でございます。
さっそくですが、上映を前にプレゼンテーションさせていただきます。

初めての方もいらっしゃると思いますので、はじめに自己紹介だけさせていただきます。
私、スーパー・ササダンゴ・マシン、新潟県新潟市東区在住のプロフェッショナルレスラー、
現在39歳二児の父でございます。
DDTプロレスリングに所属して、月3試合程度でプロレス興行に出場しておりますが、
今年10月より心臓疾患の体調不良ため、現在欠場中でございます。
2010年まではDDTの映像ディレクターも兼任しておりました。

現在は、坂井精機株式会社というところで専務取締役として、普段は働いております。
ここで、坂井精機株式会社について説明させていただきたいと思います。(会場笑)

坂井精機株式会社、私の祖父がちょうど60年前に創業した精密金型製造業、約40名の従業員が一緒に働いております。主要製品としましては、粉末●●金型、プラスチック金型、あと我々ササダンゴ事業部の3部門でやっております。

みなさま、普段生活している中で金型ってあまり耳慣れないと思うんですけど、金型、英語ではPlastic injection mold といいます。どんな商品をつかってるかというとーあ、ここは[NO PHOTOプリーズ]でお願いしますー自動車のエンジン周りの部品、計測器、みなさまが使ってるカメラのボディなどの部分、そして心臓の手術などで使われてるカテーテルなどですね。私、今回自社の製品にバリバリお世話になってしまいました。(会場笑)

私、プロレスの仕事と同じくらい、この仕事を大事に思っております。金型に本当に命をかけていかなければいけないなと思ってるわけですが、自分のやりたい仕事とプロレスの両方をさせてくれるところがDDTのよいところだと思っています。DDTのレスラーは、様々な背景やライフスタイルにあわせて活動しています。

例えば、真ん中にいるHARASHIMA選手、一ヶ月あたりの試合数は今年は月8試合ほどやってます。普段はトレーニングなど、DDTのエースでありながらの専業レスラーでございます。右側の男色ディーノ選手、彼の試合数も今年は平均月8試合です。その他に彼はゲームに関するライターやタレント業もやっております。左の大家健選手、ちょっと減りまして、多くて月3試合、それ以外はDDTが経営する飲食店に勤務しております。

ここでやはり差が出るんですよね、8試合と3試合。3試合の人(大家健選手)だと、比較的プロレスが苦手なんですね。(会場笑)一方、社長の高木三四郎は約6試合やっております。DDTのプロレス団体を経営するほか、飲食店を3店舗、接骨院、ストレッチの経営、映像製作会社をやったり、資本関係のないプロレス団体の経営をやっております。この社長を中心に我々DDTプロレスが活動しており、そんな映画が今回の『俺たち文化系プロレスDDT』でございます。ありがとうございます。(拍手)

主要スタッフ、ドキュメンタリー一筋17年、映画監督の松江哲明さん。そして一緒に共同監督やらせてもらってるのがマッスル坂井、えっと、私でございます。(会場笑拍手)
音楽をやっていただいてるのが、ジム・オルークさん。私たち大学生の頃から大好きだったミュージシャンに今回劇伴をお願いすることができました。

この映画、2015年に起きたDDTプロレスと新日本プロレスの企業間抗争を軸に構成されております。ここで、DDTプロレス、新日本プロレスについておさらいさせていただきたいと思います。
よく新日はすごく勢いあって、次に人気なのはDDTとメディアには紹介されますが、実際並べていい感じなのか?

現在の日本のプロレス市場の現在の規模をご存知でしょうか。プロレス団体全部の売上市場規模、だいたい121億円と言われております。これが大きい数字か小さい数字かという判断はおまかせしますが、ちなみにボーカロイド市場は130億円、サバゲー(サバイバルゲーム)市場が110億円。要するにサバゲー以上ボカロ未満の市場規模でございます。(会場笑)

この中で、新日本プロレスは2016年7月期の発表で年商32億円。DDTは年商非公開ではございますが、本当にここだけの話、私の推定ではだいたいこれくらいかなと(5億円です)。大きい差があるんです。
新日本プロレスは業界の約25%のシェアを持ち、制作会社を入れずに単独大会を運営できたりする本当に企業価値の高い会社です。海外からキャリアアップのためにエリートが入社してくるなど、まさに大企業でありグローバル企業なんですね。それに比べると、DDTは中小企業でありローカル企業。そう、「田舎のプロレス団体」です。(会場笑)東京ローカルってことですね。

そんな新日本プロレスを代表するのが、エース棚橋弘至選手。米国のレスリング・オブザーバー誌が選ぶ年間MVPおよび年間最優秀試合賞に数多く選出される世界を代表するプロレスラー。なんと、ひと月あたりの試合数は約12試合、そのほかに連続ドラマの出演などもこなす、本当にスーパーマン。

この棚橋選手が去年2015年8月、DDT両国大会に出場しHARASHIMA選手と対戦したのですが、その試合後のコメントが波紋を呼びました。引用いたします。

「なめたらダメでしょ。これは悪い傾向にあるけど、全団体横一列でみてもらっては困る」
「ロープのふり方、受け身、クラッチの細かいところに至るまで違うんだから」
「技が上手だね、マスクがいいね、筋肉がすごいね、じゃないとこで俺たちは勝負してるから」

この一言で、新日本プロレスとDDTの関係は急速に悪化いたしました。これは会社同士だけではなく、選手やファン同士の関係もギクシャクしてしまい、これに対してDDTの意識高い系レスラー3名が立ち上がりました(大家健、男色ディーノ、マッスル坂井のフリップ)!(拍手)
「だったら自分達が主催する興行に棚橋選手へオファーして、再選してもらえばいいんじゃない」かと。

でも、プロレス企業同士における抗争の評価基準は非常にむずかしいんですよ。ただ単に、エースを呼んでエース同士の試合を行えばチケットは売れます。それだけでまわりは評価してくれない。ポイントは3つあるんです。
1つめ、抗争企業の相手選手に勝利すること
2つめ、会場に来てる観客がよろこんでくれること
3つめ、抗争企業のファンおよびプロレス業界全体の関係者が納得するかどうか。

これは勝ち負けじゃない、ルールで明文化されてない評価基準が3つのうち、2つも入ってる。
そう、プロレスは勝ち負けだけでは判断できないし、そもそも俺たち、試合やって新日本プロレスに勝てるかどうか?そもそも相手は大企業、こっちは中小企業、どうやって立ち向かうのか?

中小企業が大企業に勝負を挑むとき、有効な経営戦略がひとつだけあります。
それがこちら<ランチェスター戦略>。ちょっと聞きなれない軍事理論を応用したマーケティング戦略です。わかりやすく言うと、こういう感じです。

相手の弱点への1点集中攻撃。相手の負傷箇所つまり弱点をひたすら蹴ったり叩いたり、引っ張ったり伸ばしたりすることで、相手を再起不能にしたりギブアップを奪うことができます。

ですが、棚橋弘至選手、その肉体に弱点がないんです。私、弱点を一生懸命探しました。
棚橋選手のコメントに何かヒントがあるんじゃないかと。
棚橋選手はプロレスの精密な技術について言ってるんです。

言い換えれば、棚橋さんのプロレスには型がある。そう、精密プラスチック金型なんです!(坂井精機フリップ)
精密プラスティック金型には定められた材料を入れれば、ただしい成形品が1ミクロンの狂いもなく、何万個何十万個と成形することができます。それが精密プラスチック金型のいいとこです。
しかしですね、ここに定められない、例えばひき肉をいれたら、たしかにハンバークのようなものはできるんですが、同時にこの精密プラスチック金型は壊れてしまうんですね。

じゃあ、どうでしょう。精密プロレスリング金型にちゃんとした材料を入れれば、当然ちゃんとした試合が成立します。ところがここに、ちゃんとしてない材料をいれたら(大家健選手の写真)、ちゃんとした試合が成立しないどころか、故障してしまうんじゃないかと!(会場笑)

棚橋弘至選手の弱点それは、精密で繊細な取り扱いを必要とする棚橋弘至にとって、マニュアル化されない対戦相手、月3試合しかできない大家健のような選手なんです!

はたして、我々DDTがとって<ランチェスター戦略>は、新日本プロレスに通用したのかどうか。
そして、DDTと新日本プロレスは、
どうかこの映画をみて、それをご確認ください。

まとめです!
企業というものはその代償に問わず、大きな危機に直面したときにその本質が現れます。
本作品を通して、DDTや日本のプロレス文化の本質が少しでもご覧になったみなさまに伝わればいいなと思っております。
どうもご静聴ありがとうございました!
(以上)
           
『俺たち文化系プロレスDDT』
監督: マッスル坂井 松江哲明 音楽:ジム・オルーク
出演:マッスル坂井 大家健 HARASHIMA 男色ディーノ 高木三四郎 鶴見亜門 KUDO 伊橋剛太 今成夢人/棚 橋弘至 小松洋平

製作総指揮:高木三四郎/撮影:今成夢人、福田亮平、中村祐太郎、松江哲明/編集:今井大介/整音:山本タカアキ/助監督:今成夢人/編集助手: 小守真由美/カラリスト:田巻源太/タイトルデザイン:小林友 制作:DDTプロレスリング/配給:ライブ・ビューイング・ジャパン/宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS カラー/74分/16:9/5.1ch © 2016 DDTプロレスリング     
11/26(土)、新宿バルト9ほか 全国公開
日時:11月26日(土)21:30~21:50(上映前)
場所:新宿バルト9 スクリーン8 座席数253席満員御礼!
登壇:マッスル坂井(監督)/スーパー・ササダンゴ・マシン(DDTプロレスラー)
松江哲明(監督)
大家健(DDTプロレスラー)
男色ディーノ(DDTプロレスラー)

◆クレジット:(C)2016 DDTプロレスリング

http://liveviewing.jp/contents/obpw2016/

をamazonで探す

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で