『 Saleem Ghanchi(サリーム・ガンチ)』というヴィンテージコレクターの展示会が、5月23日から5月25日までユニークな展示会が伊藤忠商事で行われた。このユニークな展示会は、伊藤忠モードパル株式会社と事業開発研究所株式会社のコラボ企画で「事業開発を推進する上で、初年度数千万の費用が必要になる。そのため、今回の展示会で、「ブランド価値」を理解して頂き、一緒にブランド開発が行える企業を見つけたい」と事業開発研究所の島田浩司社長は語ってくれた。

SALEEMブランドの事業計画も明らかになった「ブランドの話題作り・ブランド価値創出」。タイからサリームの持つヴィンテージ・コレクションをレンタルし、店舗もしくは、別会場にて展示を行う。その際、SALEEMブランドで、ヴィンテージに忠実なレプリカ(新品)を作成し、販売することや希望する企業やストアを限定し、「前発注」でレプリカを生産する。ヴィンテージを展示することで、店舗集客を行い、話題を作りながら、来場者を増やし、売上を上げる、などのビジネスモデルが紹介された。

また、SALEEMのヴィンテージ本を出版する計画も明らかになった。ブランド価値向上の為、サリームの究極のヴィンテージ感を伝える事で、ブランド認知を行い、ファッションショーを行い、リメイク・コレクションと合わせ、メディアに訴求したと島田氏はいう。


ヴィンテージコレクション

Saleem Ghanchi(サリーム・ガンチ)とは

ヴィンテージや古着の世界的コレクターであるSaleem Ghanchi(サリーム・ガンチ)は、1972年生まれ。幼い頃から父親の経営するリサイクル工場を遊び場として、古着に慣れ親しんでいた人物。自分のお気に入りの一枚を見つけ集め始めることに夢中な少年だった。

気が付けば、ヴィンテージクロージングを専門に取り扱う「G RAGS 72」を設立していた。29歳であったという。日本では、古着はアメリカのディーラーから買うのが主流だった。サリームは、「ヴィンテージ・デニム・ウェア」や、「欧州系の軍物」コレクション、「スカジャン」のコレクターでもある。

現在、「G RAGS 72」をタイ、バンコクに設立。アジアでは、タイ、韓国、台湾、中国からのバイヤーが一気に増加し、ヴィンテージブームの真っ直中。バンコクで不定期に開催される、神出鬼没なヴィンテージクロージングの祭典「FORM RAG TO DISPLAY」の主催者がSaleem Ghanchi(サリーム・ガンチ)である。

父から受け継いだリサイクルやエコの観点から、ヴィンテージ物だけではない「素材としての古着」の普及や、タイの縫製工場と協力し、リメイク物も商品化している。それだけでなく、毎年クリスマスにはミャンマー難民キャンプや教会等へ古着を寄付するなど、人種や宗教を超えた慈善運動もおこなっている。ヴィンテージを通して、人と人とがつながっていくことを実践している平和主義者でもある。リサイクル、リユースにより資源を有効活用する救世主の役も兼ね備えている男でもある。大袈裟に言えば、Saleem Ghanchi(サリーム・ガンチ)は、風貌もそうだが、アジアだけでなく世界を救う男なのかもしれない。
https://www.instagram.com/g_rags_72/

事業開発研究所株式会社
伊藤忠モードパル株式会社

【私論】

まだ、どうなるのかわからないが、未知数だからこそ可能性がありそうだ。ただ、試算で何十億円というヴィンテージが存在し、様々な雑誌がリースしている点を考えると、写真にもあるが、何点かは博物館や美術館が買い上げたようなジーンズやジャケットがある。

イベント消費が主流の現在、大型のセレクトショップや書店でヴィンテージコーナーを設け、本物のヴィンテージウェアを展示すれば、マニアだけでなく、一般の人たちにもヴィンテージに対する評価が変わる。そして、レプリカやリメイク、リプロダクトなどの商品と書籍があれば、新規顧客の開拓にもなりそうだ。モノからコトへ時代が変わる。(井上和美)


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