週刊ファッション情報でブログを書いていただいている小野原教子さんの最新刊『闘う衣服』が出版されました。
今まで研究されてきた、ヴィヴィアン・ウェストウッド、女子プロレス、ゴシックロリータ・ファッションなどなど興味深い内容が、私たちにもわかりやすく論じられています。とても引き込まれる読みやすい文章で、深く納得させられます。写真もたくさんあり、付録には、小野原さん作の漫画『ペダンチック・ラブ』も収録されています。
『ファッション』と言うと流行として世俗的、表面的にとらえられがちで、他のアート、デザインに比べひそかに悔しい思いをすることも多かったと思います。まだ研究対象として認められていなかった頃から、こうして学術的にきちんと研究されていらっしゃること、ファッションに関わるものとしてとても尊敬し、誇りに思っています。ぜひ読んでみてください。
cover1.jpg
闘う衣服 (叢書記号学的実践 27)
小野原教子(著)
水声社 (2011/4)
《私とは誰か》という根源的な問いと《戯れる》
今日のファッションの多様な様相を、
日本のモード雑誌のなかに、そして
ヴィヴィアン・ウェストウッドの諸作品、
女子プロレスのコスチューム、
ゴシックロリータ・ファッションのなかに探る、
記号学的モード研究の新しい成果。
book1s.jpg
目次
はじめに
序論 人間は衣服を着る動物である

1 ファッション雑誌の読み方 |ロラン・バルト「書かれた衣服」を通して
2 ファッション雑誌で「日本」を読む |『ヴァンサンカン』の場合

3 コレクションを読む |ヴィヴィアン・ウェストウッドの方法
4 コレクションとストリップ・ティーズ |服なのか体なのか
5 アングロマニア |ファッションのなかのナショナル・アイデンティティ

6 服を着て闘う |女子プロレスラーのコスチューム
7 女子プロレスとポルノグラフィ
8 プロレスを作った男のコスチューム |力道山の黒いタイツ
9 闘う着せ替え人形 |広田さくらのコスプレ・プロレス

10 ゴシックロリータの羞恥心 |生パン撲滅運動
11 ゴシック・わたし・ロリータ |ふわふわの訳
結論のかえて
ファッションとしての日本 |「ファッショナブル」の現代的考察

あとがき
〔付録〕ペダンチック・ラブ(小野原教子作/藤田みゆき絵)
著者について
小野原教子(おのはらのりこ)
1968年、大阪市に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。旭化成繊維マーケティング部勤務、ロンドン大学名誉研究員、ヴィクトリア&アルバート美術館客員研究員を経て、現在は兵庫県立大学経営学部准教授、神戸芸術工科大学デザイン学部非常勤講師。
主な著書に、『映画でわかるイギリス文化入門』(共著、松柏社、2008年)、『現代プロレス文化―歴史・表現・エロス・地域・周縁』(共著、新宿書房、2010年)、詩集に『表面張力』(思想社、2000年)、『刺繍の呼吸』(深夜叢書社、2009年)などがある。
blog:*まずは、服を着ないことには始まらない* 小野原教子*fashion repo from London or somewhere* noriko.o

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。