かつて7年間、ヘルムート・ラングの右腕として活躍したコスタス・ムルクディス(Kostas Murkudis)が本当に学びたかったのはアートだったそうだ。そうすれば美術修復家や建築家になれるから。しかし運命に導かれた彼は、異なる道を選んだ。そして幾多の紆余曲折して大学で2年間、化学を専攻したりしたたのち、ようやくファッション業界にたどり着いたという。(i-d.vice)

『好機に飛びつき、ファッションを仕事として楽しむ人も大勢います。私にとって、それはファッションシーンではありません。そういうのは1年かそこら続いて、あっという間に消えるブランドというのにすぎない。以前、それはモデルであって、次にDJ、そして今はデザイナーになりました。誰もがブランドを持ちたがり、そのことによって自分を際立たせたいと思っているように、私には見えます。』(i-d.vice)

『今日のファッションでは、さらに多くのスキルが求められます。現代のファッションデザイナーたちには、マーケティングやPR、そしてコミュニケーションについての理解が求められています。クリエイションのためにクリエイトしていた80年代や90年代には、そんなことはなかったのですが。』(i-d.vice)

『特に最近のコレクションは、ひとつのアーティスティックなアプローチや特定のアーティストからのみ着想を得たものです。加えて、そのDIY精神全体、そして美しき素朴さに強いインスピレーションを受けています。ときには断片化した性質を使うこともあって、そうするとストーリーはどこか行間に落ちていくのです。』(i-d.vice)

https://i-d.vice.com/jp/article/j5k5bg/a-former-helmut-lang-assistant-is-berlins-fashion-star

【私論】

コスタス・ムルクディスが言うようにデザイナーの役割が大きく変わっている。マルチタスクの人材が求められている。マーケティングやPR、そしてコミ力だ。悲しいことに、どの業界も全く同じようなスキルが必要になっている。

一番必要なのは、デザイン力や創造力ではないのだろうかと、誰もが思う。ひたすら、デザインや美しさや芸術的表現などが大切だと思う。そうでなければ、企業デザイナーと変わらない。自由奔放に生きるライフスタイルも商品の一部だ。だから、買って着る。ただそれだけ。(井上和美)


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